立教大学観光ADRセンター

立教大学には観光ADRセンターが設置されています。

ADRとは、Alternative Dispute Resolution の略称で、民事の法的紛争を訴訟以外の手段で解決する方法のことをいいます。要するに話し合いですね。

観光ADRセンターは、旅行や宿泊に関するトラブルの解決を目指して、2012年に法務大臣から認証を受け、活動しています。
私は、同センターの事件管理者という立場で、主に相談者からの相談を受けたり、ADR申立てをサポートしたりする業務をしています。

「都市を巡るパック旅行だったのに、途中悪天候で全てをまわれなかった」
「予約していた部屋と違うタイプの部屋に通され、変更できなかった」など

旅行や宿泊に関するトラブルは、少なくない頻度で発生していると思われます。

しかし、金額的に高額なケースは多くなく、弁護士に依頼して裁判までするとなると費用倒れになってしまうおそれがあり、消費者が泣き寝入りしてしまうケースも多いのが現状です。
一方で、事業者側もトラブルを抱えたままのリスクを考えると、話し合いによって解決することを望む場合も多いといえます。

そこで、観光ADRセンターは、旅行・宿泊分野に詳しい公平な第三者である調停人が間に入って、話し合いをして解決を目指す場所として利用されています。

費用は、事件管理者である弁護士への相談は無料で、ADRを申し立てる場合は手数料として5000円がかかります。

ご興味のある方はぜひご利用ください。

立教大学観光ADRセンター

  • TEL:03-3985-4650
  • 電話受付:毎週月曜日~金曜日 10:00~12:00/13:00~17:00