ごあいさつ ー 新時代のプロフェッションを目指す会

新時代のプロフェッションを目指す会 newprofession.jp

新時代のプロフェッションを目指す会 のウェブサイトへようこそ

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新時代のプロフェッションを目指す会は、第一東京弁護士会所属の若手弁護士によって設立された、弁護士業務の革新を目標とする任意団体です。

プロフェッションとは

「プロフェッション」Profession)という言葉は、神に宣誓するという意味の「プロフェス」(profess)から生まれたもので、もともと弁護士、医師、聖職者という三つの専門職を指すものとして用いられていました。

1070年ころ、イタリアで「フィレンツェ写本」と呼ばれるローマ法に関する学説集が再発見されました。それがきっかけとなって、中世のイタリアで世界で初めての「大学」(Universitas)が誕生します。背景として、11世紀頃から西欧が温暖化し、農業革命が起こり人口が増大したことが挙げられています。人口の増大は、封建的な今までの社会構造を変え、既存の権威からの自由を求めて人々が都市に集まり、商人や職人として自治組織を作るようになりました。都市に集まる様々な出自の人々が物質的な豊かさだけでなく、自律的な組織の成立と存続を正当化する権威を求めました。その権威を与えることができると考えられたのが大学だったのです。ドイツの諺に「都市の空気は人を自由にする」(Stadtluft macht frei)とありますが、当時の状況をよく表すものといえるでしょう。

やがて大学は、神学部、法学部、医学部の三つの上級学部と下級学部である哲学部との4学部から構成されるようになりました。哲学部では、自由七科と呼ばれる、幾何、算術、文法、論理、修辞、天文、音楽(リベラル・アーツ)を研究し、学士を取得すると、その後、神学部、法学部、医学部のうちから一つを選び修得して、プロフェッションとなって卒業し、聖なる世界の悩みを聞き,世俗世界や身体の不調等の各専門分野の「問題解決」を職業にするようになったのです。このようにして、大学は、プロフェッションを養成することを重大な任務とするようになります。大学は専門職養成のために設立された学生と教師の組合だったのです。

そこでは、神学部を頂点とする大学において、神の名の下、高い倫理性をもって公共の利益に貢献することを宣誓し、それをよって初めて社会的に認知された職業人集団の一員になれるとされていたのです。

単なる専門家ではなく更なる高みを目指します

プロフェッションという言葉はやがて弁護士、医師、聖職者のみならず特殊な技能をもった専門家を広くさす言葉として使われるようになりましたが、その意味は必ずしも明瞭であるとは言えません。しかし、単に、高度な訓練によって特殊な技能を有する専門家であるだけではプロフェッションとはいえません。わたしたちは、そこに公共善の追求と高い倫理性を求めます。

今弁護士業のみならず、各種士業もプロフェションの新時代に突入したといっても過言ではありません。グローバリゼーションによって一体化する世界、インターネットの驚異的な発達を背景に、自由競争の名の下、弁護士業を単なるビジネスと割り切るスタイルが大きな勢力となっております。長くいつ終わるともしれない不況を背景に、政治は混乱を極めています。このような不安な時代に、弁護士は、今まで要求されていた「法律」に関する知識・技能だけでは問題解決に十分なサービスを提供することができなくなっています。プロフェッションに権威を与えたのは、大学でしたが、それを支える知識人を生み出したのは、都市でした。その都市を支える基盤となった職人と商人は,現在の企業に当たります。このような時代にこそ、弁護士は、今こそ原点に立ち返って、この国を支える基盤となっている企業とその経営者の問題解決に寄り添うことが必要とされています。

わたしたちは、法律学という狭い学問分野を乗り越え、各種士業、専門家と協力し、より高度な専門的サービスでありながら、公共善の追求と高い倫理性を両立させると共に、企業の経営者に寄り添う新たなサービスを提供する新時代のプロフェッションを目指しています。

経営者のための企業のライフサイクルに応じた支援

新時代のプロフェッションを目指す会のメンバーは、会社の起業・事業の継続発展・新規事業の展開・事業承継・М&A等,経営者のための企業のライフサイクルに応じた支援を可能にするため,高度な専門性を有する複雑な事件を複数名の共同で受任できるような体制を構築しました。また、必要に応じて社会保険労務士、中小企業診断士等各種士業、専門家と共同で専門性の高いサービスを提供いたします。

新時代のプロフェッションを目指す会会長 弁護士 高澤文俊