消化器リース 事件の勝訴判決について報告しました

消費者問題リレー報告会

2016年1月30日、消費者法ニュース主催の「第21回消費者問題リレー報告会」が行われ、私も報告者として参加しました。
消費者問題リレー報告会は、毎年1回、全国から学者や弁護士、消費生活センター相談員などが200名ほど集まり、立法・制度政策関係、事件・研究報告など最先端の報告が行われる消費者問題に関する一大イベントです。

消化器リース 事件

今回私は、「クレジット・リース被害対策弁護団」の中に設置された「ナマズ消火器被害弁護団」の一員として、私が主任で担当した事件につき2016年1月29日に東京地裁で出された勝訴判決について報告しました。

消化器リース 事件は、主に高齢者を狙った消化器の訪問販売被害で、東京都も2014年7月に「緊急消費者被害情報」を出しています。

今回の判決は、消火器業者の組織的な契約勧誘行為、契約締結及びその後の一連の行為は社会的相当性を逸脱する違法なものとして、被害者に対する関係で不法行為を構成するとした上で、リース契約は法的拘束力を付与することが相当でないものとして公序良俗に反し無効と判断し、全面勝訴となりました。

今回の裁判の当事者となっている被害者は1名ですが、弁護団では集団訴訟も行っていて、今回の判決は集団訴訟にも良い影響があると考えています。